なぜ、取り組もうと思ったか?
前回ブログの冒頭で、ぼくが解決したい課題について、以下のように書いた。
- 僕自身がパニック障害になった経験を活かし、「パニック障害に悩む方々が、回復を信じ、前向きな毎日をおくれるように力になりたい。」
- 当事者の方々が、「きっとよくなる」という希望を持ち、お互いに励まし合える環境を整えられたらと考えています。
今回は「なぜ、この課題に取り組もうと思ったか?」、また「解決するために、越えるべきハードル」について書きたいと思う。
なぜ、取り組もうと思ったか
パニック障害の患者は、日本の患者数だけで1000万人を超え、10人に1人が経験する症状とも言われている。
これだけ多くの患者が存在するにも関わらず、特効薬の開発がなされておらず、患者は長期間にわたり日常生活に不安を抱えることになる。
こういった状況であるが、ぼくは特効薬を開発することはできない。
でも、「パニック障害に悩む方々が、お互いに励まし合い、回復を信じて前向きに日常生活をおくるための環境をつくること」はできるかもしれない、経験者として患者の立場に寄り添ったサポートをしたい、と思えたからである。
解決するために、越えるべきハードル
ここではサポートをする方法やサービス内容を検討する上で、「越えるべきハードル」について書きたい。(「事業として成立するか」については、他にも検討すべき事項がある)
「越えるべきハードル」は、ぼくの経験から大きく3つあると考えている。
・コミュニケーションのハードル
・情報不足のハードル
・経済的負担のハードル
「コミュニケーションのハードル」
- パニック障害の症状によって、身体的な負担や精神的な負担により外出することが困難になったり、人と会う気にもなれない
- 病気のことを理解してもらえない(理解されないと思う)ため、本音で話できる相手がみつからない
- 話ができる相手がいても、時間や地理的な制約が大きい
よって、一人で抱え抱え込むことが多くなり、どんどん孤独になっていく。
「情報不足のハードル」
- 発症当初は、病気に関する知識がない
- また、発症後は治療方法や治療機関に関する知識や情報不足により、自分に合った治療を見つけることが難しい
- 有名人で回復した人は知っているが、身近に回復して社会復帰した人がいない
よって、自分の回復に希望が持てない。
「経済的負担のハードル」
- 発症しても会社の休職制度等の活用で安定した経済基盤があればよいが、退職すると収入源を失い経済的に厳しくなり、治療費の負担が重くなる
以上が現在ぼくが考えている「越えるべきハードル」だが、
パニック障害で悩む方々が「孤独から解放され、なるべく経済的負担を抑えて、自分に合った効果的な治療を見つける」ことができるように、今後仮説を検証しつつ、具体化させていきたい。
来週、再来週とパニック障害から回復されたお二人のお話を聞いてきます。
お二人の了解が得られれば、体験談をブログに書かせて頂きます。
それでは、また。